【評】雄山が今大会４試合すべてで僅差の試合を制する粘り強さを発揮。平成以降の同校では2006年に県選手権優勝を果たした当時のチームでも成し得なかった新川地区大会初優勝の快挙を達成した。　一回表２死満塁のピンチを凌いだその裏、三番小又の先制適時打、五番高堂のスクイズなど２安打に３盗塁を絡ませ一気に４点を先取。序盤で大きく流れを引き寄せると守っては前日の準々決勝に続いての先発となった
　小又が三、六回以外は走者を得点圏に背負いながらも要所を締める投球を見せ完投勝利。初回のピンチで一塁手金山がみごとなバント処理で相手の三塁進塁を阻止。六回には遊撃手高嶋が安打性の遊飛を好捕するなど随所で集中力の高さを発揮して勝利を呼び込んだ。今大会は左腕深山が２試合連続完封勝利を挙げるなどチーム全体がさらに飛躍する可能性を秘めており、新川地区勢では2013年の桜井以来となる優勝をめざす県選抜大会での戦いに期待が集まる。
　　今大会は旧チームで県選手権出場した鷹施が部員不足により不出場となったことが惜しまれたなか、全11試合中９試合が３点差以内の接戦と各校の実力が伯仲。来季の覇権争いがさらに熾烈化することを予感させ るに十分な内容で２日間日程の幕を閉じた。